Web エンジニアというとどんなイメージを持たれるでしょうか?
華やかな職業という反面、残業ばかりしているきついというイメージもあるのではないでしょうか。
私は現役のWebエンジニアですが、Webエンジニアの道に進むのに、
あなたがもし、ただ華やかだから、流行りの職業だからという理由だけで足を踏み込もうとしているとしたら、それはやめとけと言いたいです。
また、「未経験で40代だと本当に無理ゲーなのか」ということに対しては、「無理ではないがかなり難しい」と言えます。
10年以上Webエンジニアをやってきた立場で、今回はWebエンジニアのキャリア形成や疑問について詳細に書いていきます。
Webエンジニアの実態を赤裸々に書いていきますので、Webエンジニアになるのを「やめとけ」と周りが言う訳や、
未経験で40代だとどのように無理があるのかどのように難しいのかということに対して理解が深まり、今後のキャリアを考える上で参考になるかと思います。
よりあなたが素晴らしいキャリアを築けるように思い書いていますので、ぜひ読んでみてください。
Webエンジニアはやめとけ!と周りが言う主な理由3選
「Webエンジニアはやめとけ!」と周りが言う主な理由3選を私の個人的な経験から書いていきます。
ただし「周りが否定するからWebエンジニアを目指すのをやめた方がいい」と考えるだけではなく、
「この3つの理由ならハードルを乗り越えてWebエンジニアになれるかも!」=自分ならできるかも!
といった視点も持ち合わせて読んでくれると、必ず未来が開けるはずです。
1.体制が整っていなく、残業が多い
Web エンジニアの業界は衣食住に関わるような職業に比べて歴史が浅いです。
まだインターネットが一般に流通し始めて30年ほどというのが現状です。(2020年現在)
年齢がバレますが、私が小学校の頃は、まだ皆わからないことをインターネットで検索するということすらしていませんでした。
ところが私が成人になるころにはWeb の技術が発達して、Webエンジニア、ITエンジニアという業種ができていました。
こういった歴史が浅い業種では、新規参入してくる会社も多くありますし、まだまだ規則が整っていない場合や
どういった技術開発のやり方が効率が良いのか、うまくできるのかということを模索しながら運営している企業も多いのです。
ですので、これらのことを考えると、体制が整っていなく、開発が混沌とし納期から遅れたり、誰の責任の所在で開発しているのか分からなくなったり、
こういった問題が起こることが多いのです。
ただ、最近の企業はこのあたりもきちんとしてきていて体制が整ってきたように私の感覚では思います。
ただ、あなた周りの人が「Webエンジニアやめとけ!」と言う場合、
その方たちが勤めているWeb エンジニアの会社が、創業して日が浅い場合や、体制の整っていない会社である場合、
混沌となる開発が多く、このように「やめとけ」と言うのではと予想されます。
2.常に勉強、最新技術が求められる
Web エンジニアの業界では、様々なプログラミング言語が使われているということはご存知ですよね。
私が入社した頃はJavaという言語を使って研修を受けました。
それから実際の現場に出て、開発でもJavaを使うことをたくさん経験したのですが、違う言語で開発をすることもあり、その都度勉強してきました。
また、Javaにしても常にアップデートが行われているので、最新仕様についていかなくてはいけません。
常に最新技術に対して目を見張らせ、技術に対して勉強する気構えがないと時代遅れな開発になってしまいますし、効率の良い開発はできません。
こういった面でWeb エンジニアは最新技術に対して常にアンテナを立てて、追い求めることが必要になってきます。
ある程度技術を積めばあとは何も勉強の必要がなくなると考えるのは甘い世界です。
周りの人間が「Webエンジニアはやめとけ」というのはこういった常に最新技術を求めなくてはならないきつさというのも一つあるのではないかと思います。
3.年齢を重ねるほどハードタスクになる
1番の体制が整っていないことと少し関連があるのですが、
会社としての体制が年齢を重ねるほどきつい仕事を任される体制となっている場合、かなりハードになります。
具体的に説明しいきますね。
まず、年齢を重ねるほどもちろん、Web エンジニアとしての経験値は上がっていきます。
最初はテストしかやっていなかった人がプログラミングを書き、開発もやるようになり、
後々にインフラを整えたり、メンテナンスもやるようになったりする場合もありますし、マネジメントを任されるようにもなってきます。
しかし、Webエンジニアは人材が足りていないの状況が現状です。そして、経験を重ねた優れたエンジニアというものは少ないものです。
ですので、年齢を重ねるほど技術を身に付けたあなたが仕事で重宝されるというのは当たり前のことなのですが、
何もかもを任されてプレイングマネージャーになってしまうという状況が現場を見ていると多くあるのが現状です。
例えば、開発とマネジメントを兼務したり、開発とインフラのメンテナンスを兼務したり、そういった状況になる場合も少なくはありません。
私は、自分よりもひとまわりくらい上の年齢の人が、私よりもかなりハードに働いているのを見て、
これでは年齢とともに体力が衰えていくのに、将来が見えず、もうこんな会社で働けないっていう思いになったことが何度もあります。
もちろん会社によるのですが、こういった現状があることも頭においていくといいでしょう。
周りの人間がやめとけというのもこういう背景が一因だと考えます。
ネガティブなことばかり書きましたが 次に現役Web エンジニアである私が今どのような感じで恵まれているかというのを書いていきます。
私の体験談を参考にしてキャリアを考えてみてください。
文系の未経験から転職した初心者の私は今…。
ここからは私のキャリアについて書いていきたいと思います。
私は今40歳でWebエンジニアをやっていますが、最初エンジニアのキャリアをスタートした時はかなり遅めの28歳でした。
しかも文系出身者でプログラムの経験ゼロのド素人で、何も知らない状態でエンジニアの世界に入りました。
Webエンジニア職に応募していた頃は、年齢も年齢でしたし、少し興味のあるパソコン関係という理由と、
手に職をつけたいという一心でエンジニアの職に応募を続けました。
中には「今の年齢で初めても厳しい」「無理だ」と鼻で笑われたり、圧迫面接のような形で複数人に問い詰められた挙句落とされるといったような苦い経験もしました。
それでも諦めずに応募を続け、入れた会社がWeb エンジニアの会社でした。
最初に入ったエンジニア会社では初日から先輩が社長から怒鳴りつけられていて、何かやばいところに来たと思ったものでしたが、
無事研修をクリアして現場に派遣されて働くようになってからは、優しい先輩たちに教わりながら現場の業務をこなす比較的楽しい日々が続きました。
技術を研鑽するのも楽しく、自分に向いているようでした。
今では数回転職して、友人が社長の会社で働いています。
比較的新しい会社ですが、色々な面で融通が利きますし、最初に入った会社の月収の1.5~2倍程度の収入をもらっています。
そして、働き方も無理な残業はなく、週4回という働き方を実現できています。ストレスは全くありません。
Webエンジニアになろうと応募を続けていたときの面接で「この年齢からでは無理だ」と言われて諦めなくて良かったと本当に思います。
未経験の40代で転職は無理ゲーなのか? 頑張ればできるレベルは?
未経験の40代の転職に関しては私はあまりお勧めしません。
しかし、うまくやれば転職できるチャンスもあります。
その理由とどうすればよいかをセットで3つ書いていきたいと思います。
40代で未経験の転職が無理ゲーな3つの理由 30代の場合は?
理由1:即戦力が求められる
1つ目の理由として、40代ともなると即戦力が求められるからです。
何も経験がない40代がWebエンジニアになること自体が難しく、応募しても審査で落とされ、入社できないことが目に見えます。
ですので、あなたが即戦力となれるということがアピールできれば1歩踏み出すことができます。
例えば金融システムを作っている会社に入ろうとしていて、金融の知識があればプログラミングが未経験でも、即戦力になれる可能性はなくはありません。
さらに独学でプログラミングを学んでいればその会社に入れる可能性もグンと高くなります。
理由2:教育の体制がない、年齢的に教育がしづらい
2つ目の理由として、40代で未経験の状態だと年下が指導者になることもあり、教育がしづらいからです。
40代で未経験の人を1から育てる気構えのある会社はなかなかないと考えます。
もし、教育制度があっても指導役の中堅の社員が30代の場合でしたら、
40代の新入社員を教えるとなると何かと気を遣うし、教えずらいと感じる人も多いと思います。
ですので、「自分には多くの教育は必要ない」「ある程度自分でキャッチアップできる」
ということが証明できる前職での事例があれば履歴書や経歴書に書いておきましょう。
理由3:若い世代と比べられる
3つ目の理由としては、40代で未経験というだけで経験のある若い世代と比べられるからです。
もしあなたが雇う立場で、30代で経験豊富なWebエンジニアと未経験の40代の応募者がいたらどちらを採用するでしょうか?
言わずもがな前者ですよね? このように若い世代と比べて採用しにくいということが挙げられます。
これに対しては、やはり40代ならではの経験の豊富さをアピールできるポイントを履歴書や経歴書に書いておくと良いでしょう。
逆に若い世代が多く、まとめる人がいない会社の場合は、40代の指導力をアピールできるチャンスです。
30代未経験では?
ではこれが30代未経験だったらどうでしょうか。
まだ30代前半なら未経験でもチャンスがあるかもしれませんが、 それでもプログラミングに強い興味があって、
普段から趣味でプログラムを書いているというような強みや、Webエンジニアの仕事に対する強い熱意がアピールできないと厳しいと思われます。
しかし、プログラムを書くことだけがWebエンジニアの仕事だけではありません。
中にはマネジメントに特化するという方法もあります。
例えば、私の知り合いのエンジニアのマネージャーの中には、プログラムが書けない人もいます。
ではその事について詳しく書いていきたいと思います。
頑張れば出来るレベルはマネージャー職経験者|実例
これから、私の知り合いの実例をあなたに紹介します。
仮にその人をWさんとしておきます。
Wさんは、私が働くことになった現場でマネージャー職をされていました。
現場の仕事にも慣れ仲良くなると、自分から経歴について話してくれるものです。
経歴は、前職は全くWebエンジニアとは別の業界、某大手企業でマネジメントをされていたとのことでした。
ちなみにWさんの年齢は当時50歳近い年齢だったと思います。
Wさんのマネジメント力はWebエンジニアの世界でも十分通用するような能力でしたし、プロジェクトをまとめて潤滑に回していく力はすごいと思わされるものがありました。
このようにマネージャーとして他の世界で経験を積んできた人がエンジニアで通用するというケースはあります。
Wさんの場合は頑張ればできるレベルというよりもむしろ必要とされて転職されてきたケースだと思いますが、
マネジメント能力次第では、40代でWebエンジニア未経験者でも頑張ればできるレベルかそれ以上になりえるということがわかってもらえたと思います。
40代で技術職にチャレンジするなら、ぶっちゃけ社内SEの方が良い
40代のあなたが未経験で技術職にチャレンジするのはかなりハードルが高いと言えます。
けれどきちんとプログラミングスクールでプログラムを学ばれて、40代未経験でも技術職になりたいと強い熱意をお持ちなら可能性がないわけではありません。
そして、40代という年齢からチャレンジするのでしたら社内SEがおすすめです。
おそらく40代のあなたはWebエンジニア以外の業務経験を多く経験されていると思います。
ですので、おすすめなのはあなたのこれまで在籍していた業界のWeb系エンジニアを目指すことです。
例えばアパレルの業界に長くおられた方なら、プログラミングスクールなどでプログラミングを学び、アパレルの業界のWebエンジニアになるという手があります。
つまり、エンジニアの会社に入るのではなく、アパレル会社のシステム部門の担当者としてその会社に入るのです。
そのようなやり方の方が転職がしやすいですし、たとえWebエンジニアとして未経験でも、
今まで培ってきた業務経験を活かして目指したいエンジニアとしての技術職にチャレンジする機会にも恵まれます。
しかも、社内SEでしたら比較的残業が少なく安定している場合が多い聞きますし、現場を転々として働くというような不安定さもなくなります。
本気であなたが40代でWebエンジニア(技術職)を目指すならやるべき4つのステップ
「どうしてもプログラミングがやりたい」
「憧れの職業だったがずっと違う業界で働いていてあきらめきれない」など、
本気であなたが40代でWeb エンジニアの技術職を目指しているなら、10年以上Web エンジニアをやっていて数回の転職の経験もある私が、
それを実現するための手順をステップ形式で以下に紹介します。是非読んでみてください。
ステップ1:とにかく今の会社にいるうちにプログラミングをやってみる
40代で転職を目指すのでしたらまず慎重にならなくてはなりません。
転職してからもしやっぱりプログラミングが嫌いだった。
業界に合わなかったとなっては取り返しが付きません。40代ともなるとなおさらです。
ですので、まず最初に、あなたがプログラミング未経験でしたら現在の会社にいるうちにできるだけプログラミングをやってみましょう。
今から習得するプログラミング言語は、比較的とっつきやすいし、開発でも多く使われ始めているRubyという言語がオススメです。
独学で学べるWebサービスや学習サイトも多く登場してきています。
例えば、無料で学べるものだと「ドットインストール」や「Progate」がオススメです。
また独学だとなかなかモチベーションが続かないと思っているあなたには「TechAcademy」のようなプログラミングスクールがおすすめです。
社会人でも通えるようなプログラミングスクールに通って実力をつけていきましょう。
ステップ2: ステップ1をやりながら情報収集をして自分に適性があるか調べる
プログラミングを学んでいくと、あなたは本当にWebエンジニアの適性があるのか、自分でだんだん分かってくると思います。
あなたがプログラミングを学んでいて、もし想像以上の難しさを感じて行き詰ってしまったり、
あまり面白さを感じないのであれば、Webエンジニアの世界に適性がないのかもしれません。
また、あなたがWebエンジニアを目指しているならば自然とWebエンジニアの知人、友人、周りの話も入ってくると思います。
情報が入ってこないならば積極的にSNSなどを通じて周りの友人に話を聞いてみましょう。
周りの話を聞いて、「きつそうだなあ」とか「なかなか自分のライフスタイルに合わなそうだな」と感じるならばここで止めるという判断も十分ありです。
それでもどうしてもWeb エンジニアがやりたい職業だと思うならば、以下のステップ3に進みましょう。
ステップ3:転職サイトに登録し、現在の仕事の業種で社内SEの仕事がないか探してみる
WebエンジニアまたはITエンジニアの転職サイトに登録すると、さまざまな企業がエンジニアの職を募集しています。
ましてや今はIT関係の職業は売り手市場で、 優秀なエンジニアを求めている会社は数多くあります。
あなたがしっかりプログラミングやWebエンジニアの仕事のことを勉強していて、熱意があるならば40代でもチャンスは無くはないでしょう。
そして、あなたが他業種にいた方で転職サイトに登録したならば、その業種のエンジニア職を是非探してみましょう。
前職の経験を生かした業務知識のあるWebエンジニアは、なかなか少ないものです。
40代という年齢ですが、業務知識があるという経歴は希少価値としてプラスになり転職のチャンスも広がります。
決して諦めずに転職サイトやエージェントサービスに登録してチャンスを拾って行きましょう。
ステップ4:実際に応募する
応募したい会社が見つかったら実際に応募してみます。
転職のエージェントサービスに登録したならば、履歴書の書き方や面接でどのようなことを話したらいいかなどもアドバイスしてくれます。
決して一人で悩まずに、できるならばエンジニア職専門のアドバイザーやエージェントに相談しつつ頑張ってみてください。
【まとめ】40代でもチャンスあり! Webエンジニアになって手に職と安定高収入を手に入れよう!
私が最初にエンジニアになりたいと思った理由は、手に職をつけたいという思いがあったからでした。
そして今私はまさしく「手に職がある状態=揺るぎない技術」を身に付けることができています。
もちろん学び続けることは必要ですが、どこの現場に行っても仕事に困らないような自信はあります。
また、エンジニアはある程度高収入なのも魅力です。
フリーランスのエンジニアともなると税引き前50万円以上が通常の月単価です。
これまで書いてきたように40代でもきちんと業界について勉強し、ある程度プログラミングについて知識を付け、本気でなりたいという熱意があるならばチャンスはあります。
Webエンジニアの良いところは、やはり自分の技術を使ってシステムを作り、システムによって他の人の仕事に貢献することができるということです。
クリエイティブでもあり難しい仕事でもあります。
そして、ある程度ロジカルな考え方ができないと厳しい世界でもあります。
しかし、だからこそやりがいがあり、人に貢献できる喜んでもらえる仕事であることも間違いありません。
こういった世界に興味があるなら例え未経験で40代でもチャレンジする理由は絶対にあると思っています。
昨今では、エンジニア人口が将来的に足りなくなると言われて、小学生でもプログラミング教育が求められる時代になってきました。
これからWebエンジニアも、注目の職業になることは間違いないと思います。
本気でWeb エンジニアになる決心があるあなたに、行動してもらえる内容を書いてきました。
是非手に職を、そして安定高収入を得る生活を手に入れるために少しでも行動してみてください。